丸太値上げが「日本北上」しているようです。
また、合板の値上がりにもつながっているようですが、どうしてなのでしょうか。
前年度の春、米国発の木材相場高「ウッドショック」で輸入材が減り、国産丸太に代替需要が発生しました。
最初に価格に反応が表れたのは、柱や梁に使う製材や合板などの工場数が多い西日本だったのです。
西日本に比べると競合相手が少ない東北では丸太価格の上昇は緩やかでした。
しかし、地元だけでまかないきれなくなった製材工場や合板工場が東日本で丸太の調達を進めるようになり、価格が上昇していきました。
2024年春には北米産の米松で作る製材品最大手の中国木材(広島県呉市)が、秋田県で地元木材を使う大規模な製材工場を稼働させます。
東北で製材品向けの丸太需要の増加は、丸太価格の東西価格差と縮める要因となりそうです。
丸太価格が上がりすぎた九州では秋から値下がりに転じていますが、東北産よりなお高く東北で丸太を手当てする流れがすぐに終わることはなさそうです。
また、丸太は合板向けよりも製材向けの方が高く売れるので、新たな競争相手が増えた合板メーカーは丸太の数量確保のため高値で買わざるを得なくなりました。
丸太価格や合板価格の上昇は住宅の建設コストを押し上げる原因となり、住宅着工を鈍らせる一因となりそうです。
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