住宅の壁や床に使う合板の流通価格が最高値となり、住宅着工が鈍る可能性が出てきています。
どうしてなのでしょうか。
合板とは、木材を薄くむいて板とし、板の繊維方向が互いに直交するようにして奇数枚を積み重ね接着剤で貼り合わせて1枚の板としたものです。
繊維を互いに直交にすることで、節や割れ、腐れなどの欠点を除去できる他、方向による伸縮性が改善され、表面に化粧材を張れば美麗な板が得られるのが特徴です。
建築用途としては、屋根、内外壁、床、天井の下地材および仕上げ材、木造住宅の筋かい代替、コンクリート型枠、足場板、ドアなどがあります。
その他にも、家具、楽器、運動用具、電気機器、車両、船舶など幅広い分野で用いられています。
ちなみに、日本では「ベニヤ板」と呼ばれることがありますが、本来のベニヤ(veneer)は合板を作るのに用いる薄板を指します。
米国発の相場高「
ウッドショック」で、梁や柱に使う製材品の輸入が減り、国産製材品の代替需要が急増しています。
しかし、合板向けよりも高く売れる製材品向けに国産丸太が流れています。
新型コロナウィルス禍で停滞していた住宅着工が持ち直す中、合板不足により住宅着工を鈍らせることになりそうです。
梁などに使う製材品も高値が続いて輸入が減っており、住宅の建設コストを押し上げる原因となっています。
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