住宅を購入することは、人生で大きなイベント。
私も、家族を持ちいつしか「マイホーム購入」を意識しだしました。
イメージがわかない中、ただただ内見を繰り返した日々を思い出します。
住宅購入をして10
年、地元をぶらぶら散歩することも増えてきました。
都会の極小地にぎっしり並んでいる戸建住宅、意外とよく見る半地下木造住宅。
実は、私の自宅も狭小木造半地下の住宅です。
自宅購入時に、最後まで悩んだのが、半地下でした。
ずーっと頭の片隅に残っていた「半地下」の言葉。
あまりイメージが良くない半地下住宅、そんな半地下の魅力を探ってみました。
半地下の構造ってどんなものなのでしょうか?
地価の高い都心で家を建てるには、どうしても狭い土地で建てることになります。
限られたスペースが狭ければ、住居スペースを確保するために、縦に長い家を建てるしかありません。
そこで、『半地下構造』の登場です。
半地下を造ることで、造らないときに比べて、1.5倍も広いスペースを確保できるようです。
土地には容積率の規定があり、土地に対して建築できる面積が決まります。
少しでも広い住居スペースを確保するためには、半地下構造がうってつけです。
因みに、容積率を上げるポイントは以下3点です。
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半地下部分が住宅として使用される地階である。
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地盤面から高さ1m以内に天井部がある。
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天井の1/3以上が地盤面より下にある。
半地下の悪いイメージってなんでしょうか?
浸水の可能性があるのでは?
近頃、日本は異常気象が日常の国になっています。
台風や大雨などで浸水被害を受ける地域が増えてきました。
立地によって半地下は水害の危険をいつも気にしていなければなりません。
なんと、私が購入した半地下住宅の徒歩3分圏内に大きな多摩川があるのです。
住宅の周辺の多摩川の水害について気になり、
内見後に昔から購入住宅周辺に長く住んでいる方に相談したこともあります。
お話をお伺いし、水害情報などを調べた結果、大きな水害はなかったと理解し購入を決意しました。
しかし、2019年10月の台風により二子玉川駅周辺の川が決壊してしまいました。
運良く、私の地区は無事でしたが、改めて水害の心配をしました。
湿気がたまりやすいのでは?
雨の日が多い梅雨時期、室内がカラッとした空気ではなく、じめじめした空気が流れます。
半地下は、湿気がたまりやすくカビが発生しやすいです。
最近の住宅は、そんな湿気問題を解消するために、
24時間換気システムと言う機能がついています。
24時間、家の中の空気が全体に流れていますので、湿気が滞留せずカビの発生も抑えられます。
また、我が家は除湿器をお部屋で使用しています。
驚く程、水が溜まりますが10年経過した今もお部屋にカビは全く生えていません。
室内の明るさは?
半地下になっているうえに、左右別の住宅に囲まれていると、ほぼ日差しは入ってきません。
お部屋の明るさは、電気で補うしかないようです。
暮らしてみてわかった半地下の魅力
玄関まで階段を下りるので、勧誘が少ないです。
小さな子供を持つ私は、家族が出払ってしまった自宅に一人でいることが多いです。
誰もいない時の訪問勧誘は不安で、嫌なものです。
我が家は、玄関まで何段か階段を降りてインターフォンを押すことになります。
その為か、あまり訪問勧誘が来ないなと言うイメージがあります。
階段をほんの少し降りるだけでも、近所の人の目に入りますので防犯面でも安心だと感じています。
夏の1階は本当に涼しいんです!
我が家の1階は、エアコンが無くても過ごせます。
2・3階はエアコンが効かないほど暑いので、夏のお昼寝は1階を利用します。
半地下部のお部屋は夏涼しくとても魅力的です。
雨の日の湿気なども気になりますが、加湿器などで防げるのでちょっとした工夫で解決します。
地震に強い住まいです。
半地下構造を実現させるためには、半地下ではない住宅より基礎を深く堀下げます。
そのため、地震や台風などに強い住宅をつくることができます。
2011年に発生した東京23区で震度5強の地震、当時家族は全て出払っており家族みんなが、家具や食器がさんざんになっているのではと心配して家路を歩いていました。
自宅についてみると、ビックリ家具どころか、食器の1つも動いていませんでした。
近隣の方からは、「食器が移動していた」「家具が曲がっていた」など聞きましたが、
我が家は家を出て行った時のままを保っていたのです。
半地下には、地震や強風に強いというイメージもつきました。
音が響きにくいんです。
我が家には、元気いっぱいの男の子います。
お友達が遊びに来ると、ガヤガヤ・バタバタととっても音が気になります。
ご近所の迷惑になっては困るなあと思っていましたが、半地下の部屋で遊ばせると、
音もあまり響かず少し静かに聞こえます。
近隣の方からも「うるさいと思わなかったわよ」と言っていただき一安心しました。
そして、学校などで楽器の練習の宿題があった時は、練習は半地下の部屋でしてもらっています。
地下室とは違うので、全く音が漏れないと言う事はありませんが、近隣との間隔が近い都会では、出来る限り音に配慮して暮らしていきたいです。
半地下のお部屋で楽器の練習をすることで配慮できるのはとても魅力的な構造です。
まとめ
私の中で、悪いイメージしかなかった『半地下の家』。
悪い部分は確かにありましたが、つどつど何か解決の方法を見つければカバーできることもあります。
そして『半地下』の良いところも沢山あるのだと感じました。
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半地下だから、広いスペースが持てました。
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半地下だから、夏涼しい場所を確保できました。
住宅って購入すると、不満が出てきたりして色々と知りたくなっていくものです。
そんなマイホームの気になる事を、今後も記録していきたいと思います。