大田区の中でもイエステーション矢口店が取り扱う物件の多い、矢口・多摩川地区には(国道)第二京浜と(都道311号線)環状八号線が交わる大きな交差点(矢口陸橋)があります。
第二京浜は国道1号線のことを指します。地元の人は『にこく』と呼びます。えっ?1号線なのに第二?にこく?、なぜそう呼ばれるのでしょうか。
時代は遡って明治時代、旧東海道に沿って日本橋と横浜を結ぶ最初の国道1号線が敷かれます。これが今の国道15号線です。関東大震災の後、整備事業として当時の国道1号線の"バイパス"が36号線として敷かれます。昭和27年に現行の道路法が施行された時に、幅広で国道1号線という名に相応しい36号線が現在の国道1号線となるのです。そして旧1号線が15号線となります。
東京と横浜をつなぐ最初の国道が第一京浜と呼ばれ、地元では「いちこく」と呼ばれるようになりました。2番目の元バイパスが第二京浜と呼ばれ、現在の国道1号線なのですが地元の人は「にこく」と呼んでいます。ややこしいですね。遠くから引っ越された方は最初は戸惑うかも知れません。
ところで、第三京浜もあります。「さんこく」とは言いません。こちらは高速道路で世田谷区が起点となっているので大田区は通っていませんが、環八と接続していて車で横浜方面へ向かうときは第二京浜を使うか第三京浜を使うかという選択肢があり、大田区民にとっては利用頻度の高い道路です。
次に矢口陸橋で「にこく」と交差する都道311号線、通称「カンパチ(環八)」と呼ばれる環状八号線の話をしましょう。こちらは羽田空港をから赤羽(北区)まで伸びていて、東京都民にとって主要な道路の一つです。環八から前述の第三京浜、そして東名高速、中央自動車道と接続しています。イエステーション矢口店からも環八までは徒歩30秒くらいです。
「環状○号線」と名が付くのは八号線までで、環状七号線は「カンナナ」と呼ばれています。大田区の平和島が起点となっています。環状一号線から六号線までは他に道路名があるので「環状○号線」とは通常呼ばれません。ちなみに一号線は「内堀通り」など、二号線は「外堀通り」など、三号線は「言問通り、三ツ目通り」など、四号線は「不忍通り」など、五号線は「明治通り」などで、六号線は「山手通り」と呼ばれています。
さて、現在の国道1号線と環状八号線が交差する矢口陸橋の周辺はそれはそれは道路が混むのでは?と心配されそうですが、道路の幅や信号の関係からか大田区内の両線は一日中混むことは無く、車の流れはスムーズで、地元の住民にとってはありがたいことです。裏道に入れば一方通行が分かりやすく整備され、車の流れもスムーズです。
※環八の蒲田陸橋から国道15号線の間の1Km位は渋滞することが多いです。
最後にもう一つ、歴史を感じさせる道路に大田区の端を通る「中原街道」があります。道幅の狭いところが多く、久が原の辺りでは路線バスの運転手さん泣かせの連続急カーブがあったりします。中原街道は虎ノ門から平塚市の中原御殿をつなぐ道路で、徳川家康が鷹狩りの際に通っていた道と伝えられています。お隣川崎市には中原区という地名がありますが、中原を通っているから中原街道でなく、中原御殿から中原街道が生まれ、中原街道が通っているから(昔は小杉の辺りに休憩場があった)中原区(旧中原村)と命名されたようです。
いかがでしたか?車での移動も楽な大田区の道路事情でした。
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