マイホームの購入予算は、家選びをする上で最も重要な条件の1つです。
自分たちが購入できる物件の価格を計算してみましょう。
マイホームを購入できる金額は、準備できる頭金と住宅ローン借入可能額で決まります。
頭金に回せる金額はいくらか、住宅ローンはいくら借りられそうかをそれぞれチェックしてみましょう。
頭金は少しでも多いほうが、住宅ローン返済が楽になります。しかし、今ある貯金をすべて頭金にしてしまうのはNGです。病気による休職など、いざというときに必要な「生活予備費」と、車の買い替えなど近い将来必要な「将来への貯蓄」を手元に残しておきたいところ。
つまり、貯蓄から住宅購入にかかる諸費用、生活予備費、将来への貯蓄などを引いた金額が、頭金として使えることになります。
家計を支える大黒柱の病気やケガなど、万が一のことが起こった場合の備えとして、生活予備費は手元に残しておきたいところ。必要な生活予備費は会社員であれば生活費の3~6カ月分程度、派遣社員や自営業者であれば1年分程度が目安になります。そこまでは無理という場合は、半分の金額くらいまでは許容範囲です。
毎月の生活費がいくらかかるか、どのくらいか手元に残すかは、よく考えて判断しましょう。
「返せる金額」を考えるにあたって、以下の2つの考え方が有効になります。
現在のお金の流れも考えつつ、自分自身に合った借入額を決めましょう。
一般的に住宅ローンの年間返済額は、年収の25%以内が安心ラインと言われています。
これをもとに、年収別に借入額の目安を計算してみましょう。
なお、同じ年収でも家族の人数やライフスタイルにより、返済できる額はそれぞれ違ってきます。そこで次は、自分が返済できる額から借入額を計算する方法を考えてみましょう。
住宅ローンの借入額は、自分が毎月返済できる金額をもとに決めると安心です。例えば、住宅ローンの毎月返済額が現在の家賃と同じであれば、今まで通り無理なく支払いができるはずです。
ただし、マンションは、住宅ローン返済の他に管理費や駐車場代なども支払うことになるので、その分を家賃から引いた金額を毎月返済額にする必要があります。
このほか、現在マイホーム購入のための貯蓄などをしていて、家の購入後に返済に回せるのであれば、その分を家賃に足した額を毎月返済額と考えましょう。
住宅ローン借入額の目安が分かったら、先に決めた「頭金」と合計してみましょう。これがあなたの「購入できる金額」となります。
また、住宅ローンの返済期間は最長35年が一般的です。返済中に子どもの教育費がかさむなど、家計が大きく変化する可能性もあります。予算決めの最後に、長い目で見た返済シミュレーションもしておきましょう。